あぶくのお気に入りの歌一覧
艸介
入道は青天井に倒れ臥し 大いに泣きて今日は夕立
23
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千映2
初物のさくらんぼ口に頬張れば子に帰る吾に写真の母笑う
12
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び わ
銀行に歩いて出かけ運動す乳母車のり幼子手振り
6
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緒川みるな
夕光に 染まり流るる 茜雲眺めて寂し 飛騨の夕暮れ
5
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名鈴
声の無き 歌垣かなや 幾百も 水辺に集ひ 飛び交ふ蛍
13
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河のほとり
世をそむく草の庵の住みよさは玉のうてなになほまさりけり
15
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草木藍
夜明け前墨絵のような山と空雨に煙るをただ眺めおり
8
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滝川昌之
梅雨の夜の寝汗シャワーで流したら同じ顔する朝の紫陽花
18
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灰色猫
口つぐむ貝でもいつか玉となり恋する人を飾り守れば
8
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KEN
五月雨を 珠と魅せなむ 葉に結び 蟲食ふ青菜 束の間の陽に
12
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千映2
楚々とした会話の中に二人だけ話題通じる過去が眩しい
8
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舞
木洩れ日の揺れて葉擦れの音寂し木の間の先の一片の雲
11
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のら
この紫陽花は水色か桃色か白黒写真みつめる君の横顔
6
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さいおん
久方乃 朝尓聴 細雨尓 公名凝 偲鶴鴨
11
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岩本菫
大根を煮たら母の味に似ていつの日か吾子に伝えたい味
8
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艸介
週ごとに値の下がりゆく唐黍は 近付く夏の足音なりけり
9
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望月薫
哀哭し千々に砕けた心にも春の陽射しはそっと寄り添う
5
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ななかまど
朝ひらき夕にとじゆくキスゲ花初夏の黄色にひと日を老いぬ
11
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灰色猫
感性の方位磁針がぐるぐると回り続ける霧笛航路で
8
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灰色猫
生き方の攻略本が積みあがる書店でひとつ人生を買う
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