柊+のお気に入りの歌一覧
ななかまど
王へんを当然なりと見にまとい生活の間の珈琲は王
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ななかまど
冬の季の風ちかづけばはらはらと公孫樹は掲ぐる黄金の覚悟
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ながさき
静寂の 闇に溶け込む 晩秋の うたは密かに 詠むべかりけり
11
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葛城
默々と草を引くかと思ひきや零餘子とりつつ刀自はにんまり
16
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名鈴
今はとて 見えぬ彼方へ 立つ君に 身を尽くしても 斎ひ渡らむ
14
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横井 信
山の端に明かりの残る夕暮れの街には冬の風の静けさ
14
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滝川昌之
向寒を嘆き高啼く鳥を避け家路を辿る靴音速く
16
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横井 信
柔らかな雨は大地を湿らせて秋の刈田に揺れるひこばえ
15
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へし切
何を急く 我が物顔に自転車の 背後に迫る 歩道の怖さよ
13
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ななかまど
飴色に程よくなりし干し柿を天の恵みとただ享くるべし
13
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滝川昌之
晩鐘に一番星を探したらちゃっかり早出の月に同伴
13
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舞
空高き北の大地の羊蹄の美し神の白き頂
10
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ひげじぃ
資格者といえども些末な我なりき 職に貴賤はあるべきもなく
11
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ななかまど
降り積もる紅葉の重なりそのままに脚たおやかに猫は歩めり
12
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ななかまど
空澄みて北へと一機飛ぶひかり仰ぐ彼方にわれを連れ行く
11
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リクシアナ
大樹伐る木こり二人は米寿なりチェーンソー唸る秋の里山
11
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横井 信
夕暮れの街をさまよう枯葉にもそっとささやく今日のおやすみ
15
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茂作
初化粧八幡さまに願ひする 千歳飴持つお澄ましの顏
16
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KEN
枯れ荒ぶ 野辺にひとつの 藤袴 恋病む人の 插頭にも似て
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詠み人知らず
二人して 浸かる湯船の 小ささよ 足を折りては 語らう二人
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