波端のお気に入りの歌一覧
雨夜
いと澄みて春を支ふる風信子もまたアンドロギュノスの裔
4
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詠み人知らず
外套に隠蔽したるは白鳩の淡き純潔一片孕み我が胎に還らんとす
1
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恣翁
アモンてふ 白亜の崖の 教会の 尖塔の上に 一片の雲
25
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松本直哉
さみどりのバジリコの葉のひとひらをちぎればかをりさやかにたちぬ
5
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シダ
季によせてそむが習ひとつゆしらであだのはの身は青く散るらむ
3
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紫苑
ひとの手の濁りに染まず梢いだく天上の青なだるるばかり
11
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雨夜
庭たづみ流るる靑き花の幻影ものみな透きて映りたる見ゆ
4
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浅草大将
見てはまたけしの夢こそからこるむ霧の高嶺に咲く青き花
16
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シダ
見やれども見果つるまでの虚無のみと覚ゆる夜には引き潮を待つ
5
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聴雨
ぬばたまの闇夜に細き春の月愁ふる人の微笑みのごと
17
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へし切
只中にあれば気付かぬ青き春 短き花の季節を狂ふべし
30
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紫苑
狂乱の名を冠さるる我はただ地に棲みて恋う天上の青
9
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浅草大将
人知れず野に実をむすぶ花こそは名もあら草の冠なりけり
29
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夏深
木蓮の白き花びら朱に染まる春の夕暮れ匂いほのかに
8
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KEN
陽に淡き 小雪を追へば 消え敢へぬ 恋の色かも 野辺の繁縷
15
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貞子
濃き薄き緑のあら草生ふるなかはこべは白き小花つけたり
14
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松本直哉
春あさき庭のはだらのしたもえに星ふるごとしはなにらのはな
7
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恣翁
破れ垣の鴉 日暮れを告ぐる庭 主なけれど 桃に花咲く
24
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水仙
庭おほふ日蝕のごと影おりて若き一羽の烏となりぬ
4
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松本直哉
しづかなるしろき炎のたつみればもくれんのはな咲きいでにけり
7
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