波端のお気に入りの歌一覧
松本直哉
ぬばたまの夜のふけゆけば合歓の葉のまなこをとぢてねむる吾妹子
8
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水仙
橘の餘薫滿ちたる夏の夜記憶に住まふ黒鳥は來たる
3
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紫苑
春の野にたなびく霞越え行かば彼方に我を待つものありや
15
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シダ
おく山にふみ分け入れば君のかの今は遠くにあらむとぞ思ふ
3
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KEN
樹神らの 千年永らう 魂と見ゆ 疾風と雨の 後の山霧
9
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雨夜
たまかぎる黑曜石のあやなしにもゆる百色もゆら仄めく
8
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紫苑
G線は地平にありてあめつちを結べる淡き虹かくるべし
15
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松本直哉
散らぬまま朽ちはててゆくあぢさゐの花のをはりにふりそそぐ雨
14
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鷹枕 可
すなあらしにたちまち乾く花殻の汝もろびとを罰よりかばふな
1
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恣翁
藤葛 露けき樹々に纏ひ懸かり 漂ふ霧を遮るらしも
12
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水仙
人類の去りての後の花園で蔓薔薇ひとつ人馬像愛づ
3
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シダ
止みたると思へば降りて遠ち近ちに血と屍と炎ありけり
4
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詠み人知らず
止めどなき時の川にも思ひ出を堰きて輝ふ水紋の花
16
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四季野 遊
佇めば潮風寄せる黒髪の梳きて流るる上げ潮の頃
3
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シダ
風寄せてさざなみ立ちぬ水鏡かげにまことに揺るる青柳
7
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雨夜
さかしまに眞木の映ろふ眞澄鏡たへなる水を搖らす風吹く
8
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ななかまど
東風吹けば色と香りがわきたちて日記をめくり春待つ心
8
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聴雨
雨の香に心ほどいて春の夜は君恋ひ初めしころの歌よむ
15
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C
終夜 桜雨の音 聞きながら 見まくほしきを見えぬ君かな
3
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シダ
いとふりて心も今はあらざればちぎりのこともならじとぞ思ふ
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