雨夜のお気に入りの歌一覧
波端
遠つ祖の日時計十二に割りたるを視る われひとり 覺めゐる眞晝
5
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波端
鵠沼と ゆかしき名のみ遺りけり いにしへ鵠 渡りけらしも
6
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Chico
椅子ひとつ( いまだ生まれぬぼくのため置くひとのゐて )そこに本読む
12
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河のほとり
夕間暮れ港も知らぬ島影に漕ぎ隠れゆく遠の釣船
13
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Chico
ひるがへり宙返りしつしなぷすを渡ることなく滅ぶ鳥の名
9
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ななかまど
粉雪は一つ一つのものとして木守りの柿の帽子となりぬ
11
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さいおん
人乃世乃 俄在之者 今宵在 斜二夜礼流 夜奈良奈久爾
5
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蔓葵
この冬は木の葉に閉づる柴の戸のしばしもやまぬかぜの音づれ
11
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名鈴
懐かしき 香は奥底に 眠りたる 名残起こして 心を動かす
9
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夢現
風まかせ 綿毛ふはふは 宛てもなく 殘されし莖の 心も知らず
3
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波端
城跡の崩え石垣と樹木の根の透き間に躍る鷦鷯見ゆ
3
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ななかまど
天平の阿修羅の像のまなざしの決意の前にわれはたたずむ
14
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波端
王領に一夜冷たき睡り襲ふ 明けて汀の白き儚さ
3
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横井 信
けむり立つ棚田の畔の夕焼けに白く揺れてる水仙の花
19
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シダ
異郷と思ふみちゆき来し方をふとふりさけば童のひとり
2
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シダ
ほほづきの灯りにかこちしたためむ流し文とて君わすればや
7
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ななかまど
人ひとり降ろしたあとは静かなり無人の駅に匂う山百合
24
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シラサワ
駅を発ち 並ぶ電車の 向こう側 出会わぬ人と 目合う不思議よ
8
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桜田 武
現実は酷く醜く先に憂い過ぎし日のことはなぜか美しく
10
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横井 信
さみしげな雲の向こうの月あかり師走の空にほのかなひかり
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