シラサワのお気に入りの歌一覧
名鈴
この柚こそ 汝が袖に香を 留めしか 我も抱きて 身に移さばや
12
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ななかまど
格子木に風のとどまる神無月ラーチの路は金に輝く
15
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トウジさん
水炊きの湯けむり見るは三回目君を亡くした年の数だけ
7
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橘
読み継げば読み継ぐほどの楽しさに時を忘れてまたも読み継ぐ
11
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雨夜
いくへにも縒りて歸らぬ幾何學模樣空を飛び交ふ龍となりしや
7
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名鈴
草枕 寒さ厳しき 道の奥 旅寝重ねて 御軍行くらむ
20
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横井 信
額へとぽつりと落ちるにわか雨 秋を楽しみ急がず行こう
11
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名鈴
逆らひて 仇をなさむと する鬼は 海山のみに 潜むものかは
15
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雨夜
蕣の枯れ蔓たぐりとりあつむ黒珠ゆらと別世界あれ
6
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ななかまど
落葉の中をゆっくり車椅子季節のはざま幸せもある
21
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雨夜
球體の瑕疵なきおもて慈しむ幽かにとまる塵を祓ゐて
5
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うすべに
里人の秋のやさしさ残し柿 まだ早いかなと鵯の影
9
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さいおん
夜籠りに雨音聞けりや何せるや 夢を見たるやいぎたなしかや
3
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ななかまど
秋の日の公孫樹の黄金ただ澄みて青へ青へと立ち上りたり
10
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さえね
君は泣きぼくもひとりで流すだろう いろはすみたいに澄んだなみだを
5
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萱斎院
秋風に葛の葉うらむ奥山の こころあやまる鹿のこゑかな
9
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滝川昌之
潮枯れの武骨な声に掃われつ漁港を巡る目利きの猫よ
17
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名鈴
齧るごと 本に顔寄す 我が姿 紙魚の変化と 人は笑ふよ
10
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ななかまど
移ろえる季節写して紅葉窓籠もれる日々に良きこともある
8
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横井 信
冬の朝 工事現場の陽だまりに重たくひびく働くちから
14
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