さちこのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
冬用の入浴剤は固まって去年の冬の湯気残しおり
20
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みをつくし
百日紅 花色燻めつ夏過ぎて 紅の葉映えし青き秋空
20
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滝川昌之
最初から取り分けられた寄せ鍋にコロナ解雇の奉行淋しき
13
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KEN
この秋を 留め縫ふかは 女郎蜘蛛 桂花の下枝 雨に冷えつつ
9
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名鈴
口惜しと 思はぬやうに 励むべき なれど気付けば 君に惚くよ
14
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みをつくし
秋萩に玉の白露滿ち滿ちて 遠つ祖待つ台所坂
21
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舞
光年の宇宙の時経て目覚めたるひとの造れる星の瞬き
8
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滝川昌之
春先に新米だった同僚が慣れたお辞儀で頭を垂れる
13
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舞
疲れてはやや考えて座ろうかいやまだまだとシルバーシート
6
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横井 信
僕だけの階段のぼりたどり着く小さな部屋にかおる思い出
11
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名鈴
幾返り 夜を過ごすだに 会ふ度に 更に恋する 我ここに待つ
12
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みをつくし
高齡者 接種と重なり ひと試煉 問はず語りも噛み合はずして
20
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ガビー
制帽と制服姿の僕らには 牙城と見えた名曲喫茶
4
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ガビー
塩運ぶ山の険しさ思うとき 道の辺に見る馬頭観音
5
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ガビー
諍いて下宿へ帰る我の荷に 母の入れたる真っ赤な林檎
10
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舞
忍び泣く泪のような雨毎に色深みゆく深山の秋は
9
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灰色猫
理解などされたくないと猛ってはまるで怯える獣のようだ
8
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舞
街の灯は地上に降りた星たちのいのちを秘めた煌めきに似て
7
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灰色猫
飢えて死ぬ銃に倒れる悲しみがあなたでなかったことに感謝を
13
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ななかまど
手にかけし林檎を愛する農人は多少のキズは玉にキズです
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