艸介のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
セーターの袖で擦るがおまじない甘くなったかかじる林檎は
20
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千葉 甫
突然の間近で響く雷鳴の絶えて静かに降る雨の夜
9
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萱斎院
紅一葉散りてながるる瀬のさきにせめてひとときとどめてしかな
11
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うすべに
紅一葉 流れるさきのしがらみのからくれないにはなやぐ錦
11
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ななかまど
十八と違うときめき覚えおり老眼で観る東寺の紅葉
18
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睡密堂
荷造りのひもを解かずリカちゃんを眠らせているかつての少女
8
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聴雨
利き酒の猪口に蛇の目の青沈め仄と紅さす月浮かべみる
14
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芳立
この冬も落ち葉ののちの蒼空よわが道いかに終ふべきときく
9
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茂作
落ちもせず枯れる山茶花哀しけれ 見るや我が身に年の瀬の風
14
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舞
ゴミ漁る一鴉夕暮れひと声を鳴いてぞ語る俺もお前だ
11
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へし切
くれなゐに萌ゆる命をあだにして咲いてはかなきさざんかの花
18
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び わ
綿雲が青い空背に浮いている旅の吾が身を見守るように
7
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恣翁
小雪に 水垢離の音 寒々と 木菟の耳にも響きたるらむ
16
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KEN
蒼穹にくしゃみのひとつ白くふく 雲と昇らづ霜と降らづの
12
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茂作
少しづつ街の紅葉もはじまりて 遠廻りする秋のこのごろ
15
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音蔵 雅秀
もみじ葉を 仰ぎて見れば 陽に透けて 黄も赤もみな 更に美し
8
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舞
火の酒を干したグラスにもがり笛聞こえて哀し人偲ぶ酒
9
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芳立
さてもまた冬を越えなむうつし世にめぐりてたれも常ならなくに
4
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へし切
さざんかの花は咲き初め冬立ちぬ さかりの秋は惑ひ行きけり
14
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横井 信
雨を待つ秋の畑の色あせた枯れた苗木をやさしく摘む
16
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