詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
うすべに
見上げても花は見せないやまぼうし 離れて見てねと新緑告げる
8
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滝川昌之
不安だと受話器に細る義母の声 感謝告げても肩はさすれず
17
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横井 信
携帯の画面を見ては固まった心をほぐすカエデの木陰
11
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吉野 鮎
たつぷりと水ふくむ氣の朝の道 息苦しますく忙しこゑ雲雀
9
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KEN
にはたづみ 紫にほう 日照雨かな 藤のいくひら 肩に舞ひ散る
12
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ななかまど
水満ちて透明な空うつる田に夏近づきて秋がまた来る
11
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滝川昌之
いつか成る 夏陽追い向く大輪に 健気に願う野辺のヒナギク
16
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蔓葵
花ながらあはれきるべき藤衣はるばる人の訪ひもこそすれ
12
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KEN
結べずに 散れば初夏 林檎花 苫屋の壁に 落とす夕影
15
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舞
秘す名をば言の葉に呼ぶ夜衣を解き交わすひと 夢と知りせば
11
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名鈴
椀の中 海土風の 春出会ふ 目にも旨しき 若竹煮かな
12
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あおば
背後より夕闇せまる晩春の平野に風の立ちてつめたし
12
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KEN
澪隱す 山櫻かな 吹く南風に 殘す若葉の 後を託して
16
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夏深
突然の稲光さえ暗闇に差し込む光であれと祈るや
14
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舞
豊平の清し流れは花待ちて今目覚めんと北のはや春
12
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吉野 鮎
生れし兒の健やかなればその母のウィルス消ゆと初夏便り
14
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夏深
人の世の災いものともせずに今見渡す限りのああ春景色
19
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吉野 鮎
ありがたき世なれぱ鳥影見へぬ朝 鋭き一聲切り裂く霧中
14
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ななかまど
疫病に生きた空なく普通とはこんなに泰きものかと惟う
16
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翠燕
靜やかな雨にぼかされ緑の木 人集まらぬ寂しさ垣間見
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