詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
うすべに
寒い朝 浅いかおりに見まわせば ふくらむ蕾がくすりと笑う
11
もっと見る
灰色猫
昏々と眠る猫抱きぼんやりとおひとりさまの終末想う
14
もっと見る
ななかまど
わが横に他人のあなた三十五年とき綾なして母となりゆく
10
もっと見る
荒野のペンギン
菜の花も ひと花咲かせ たかったろうに 辛子醤油で 和えられるとは
11
もっと見る
コタロー
水仙花をちこちに香を放てども農夫知らぬか土のみ篩ふ
8
もっと見る
コタロー
住宅の間を拔けるジョウビタキ次の枝へと風の如くに
11
もっと見る
灰色猫
真っ直ぐに焼けた線路を歩みゆくつばさのように両手を広げ
14
もっと見る
ななかまど
ひといろに透きたる空に誘われて冬田のなかにゆらり白鳥
11
もっと見る
灰色猫
この闇をひとり抜けたら君がいたあの日のままの星空がある
14
もっと見る
うすべに
小雪舞う 貨物列車の停車場の 明かりはセピア昭和のかおり
11
もっと見る
横井 信
鉛筆を握れば浮かぶ言の葉のそっと逃げてく春めく日差し
14
もっと見る
灰色猫
灰猫は陽だまり浴びてごろごろと温もりながら歌いはじめる
17
もっと見る
青き銀椀
万華鏡回しては又回しつつ見へてゐるかなひとみ楽しさう
7
もっと見る
滝川昌之
批判より傷に寄り添う立ち位置が人を病を癒すのだろう
17
もっと見る
滝川昌之
靴下を二枚重ねて履く妻の脱皮に春の足音を聴く
22
もっと見る
名鈴
時めくも 時失ふも わくらばなり 劣り勝るは 思はざる外
13
もっと見る
名鈴
港より 追はれ出でたる 小舟ゆゑ 波高くとも 寄る辺なむなき
10
もっと見る
ななかまど
頂きを枕となせば春色の大海原の光は踊る
7
もっと見る
ななかまど
一生とは夢とうつつの砂時計ガラスの中の細きながれよ
11
もっと見る
灰色猫
桃が枝の胡蝶が羽根を震わせば春を知らせる嵐の兆し
14
もっと見る
[1]
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[13]