螢子のお気に入りの歌一覧
翡翠
翡翠は色無き絹の薄ころも光の綾に碧かがやく
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詠み人知らず
はみ出した子らが掲げる半旗には激しい色で「寂しい」とある
23
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緋色
陽だまりに寝そべる猫は白みつつ陰の部分に傷一つ持つ
11
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詠み人知らず
ひと雨に降られるたびに好きになる あたたかな部屋さえ孤独になる程
8
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栞
朝靄の駅のホームで行き先の見えない恋と未来を想う
2
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新田瑛
青空に逃がしたはずのかなしみが負債となって降り注ぐ夜
8
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たんぽぽすずめ。
冬ざれの野に夜露抱き星と照る蒲公英が吾の道しるべかな
16
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ケンイチ
尖塔の鐘は夕暮を引破りて我が叫びなど無きが如くに
8
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緋色
冬の朝 弱い光を暖かに座敷へ伸ばす障子の黄ばみ
8
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まるたまる
みなちゃんは子どものように手を降って鼻歌まじり先頭を行く
5
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シュンイチ
放課後のロッカールームにさよならを閉じ込めたこと忘れかけてた
15
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聴雨
霜まとひかなしきまでに浮かびくる月なき夜の白菊の白
11
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紫苑
カプセルはダストテイルに繋がれりMRIの磁気を浴びつつ
4
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蒼井 月子
指先は消えゆく虹の弧をたどり重なる時を知る影ふたつ
10
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詩月恵
ひとりでも歩いて行ける 君の手をゆっくり離す雑踏のなか
24
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笑能子
冷え冷えとただ冷え冷えと凝らせる芯なき言葉の雨とあられが
5
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けにちん
あなたにはどうしても未だ言えなくて結婚したこと、忘れられないこと
3
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翡翠
世に生まれ霜歳ふりてもみぢ葉の散る様に思ふ冬となりぬる
8
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falcon
気がつけば戦の日々と母いひき気づけど空し反核の声
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紫苑
雲ひとつだになき空は起伏映さずひと色に眼窩を染むる
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