螢子のお気に入りの歌一覧
ケンイチ
朝もやの裏路地に行き互ひたる娼婦の影を後ろに追へば
12
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浅草大将
故郷を偲びなく音はかるるともいかで帰らむ花ほととぎす
15
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三沢左右
文庫本 頁のふちを焦がしつつ神保町の隅に古りをり
22
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まるたまる
足音をたてて急いで秋がいく置いてけぼりの爪先冷える
19
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紫苑
風はらみ野に咲く夢に涙ぐむかの時雨降るコスモスの鉢
19
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ケンイチ
去ることはつねに簡単ではなくて戻らぬ空をじっと見つめる
12
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詩月恵
ひとしずく落ちた涙は秋のせいあなたのことは関係ないし
11
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ケンイチ
賑わひのあとの未来を匂はせて市街は永久なるくれなひに染む
12
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聴雨
千にひとつ野辺にま白き曼珠沙華千々に乱れし月の心か
14
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紫苑
夜毎積もる澱を寄せれば出土するかに並びゐるけふすべきこと
7
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紫苑
裏切りの赤毛うつくし蒼穹に抗へるかに曼珠沙華立つ
13
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たんぽぽすずめ。
中空の河を彩り去る兵を見送る如き曼珠沙華かな
16
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まるたまる
川音に耳を澄ませば涼やかな風に運ばれ赤蜻蛉飛ぶ
13
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紫苑
胸底に祈ぎ事ひとつ秋空の他人ごとにして遠く澄みける
13
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紫苑
谷間に眠るおのこの胸ちかく息を吐くかに曼珠沙華咲く
17
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白亜
風の指 うすく雲をはぎとって空へと還す 無言のままで
23
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紫苑
電網の糸をたぐれば楽の音のひらけて眩しそのさきの君
15
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篠原七
こんなにもやさしい雨が温いのはやさしい嘘が溶けているから
10
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浅草大将
谷かけてましらの霧のわたりては人は通へじ甲斐のさる橋
7
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ケンイチ
このあをの限りなければかなしみのままに行きたし秋の涯つまで
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