KENのお気に入りの歌一覧
灰色猫
夏までの光る木立を駆けてゆく例えば窓から飛び出すように
9
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灰色猫
溶けてゆく氷に姓と名をつけて喪失感を学んでいます
7
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ななかまど
コロナまだはびこる島に百年の時代を生きる術のむずかし
11
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へし切
世の中に斯くも哀しき別れかな幼き命と夢も奪ひし
15
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葛城
梅雨はなお上がらぬ今日も曇天の降りみ降らずみ覚束なかる
11
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名鈴
氷室守 開け放てるか うち湿り 人の恋しき 梅雨寒の家
11
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滝川昌之
十九年命日いつも湿っぽい梅雨に逝っては泣かせる母よ
17
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うすべに
あじさいにまた来年とつぶやいて 落とした花に蜜蜂が来る
9
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ななかまど
どれほどの時間が土にかえすのか忘れさられし石くれ仏
12
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へし切
凛として咲く花の如くひとり立つ 君と歩みし道をさがして
11
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葛城
コロナ禍に熱波くははる水無月盡 老いの命の盡きもこそすれ
12
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名鈴
みなつきね 川に流るる 麻共に 夏越の祓 畏みて為す
10
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滝川昌之
ばて気味で雨待ち顔の紫陽花に水物ばかりを摂る俺が似る
14
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あぶく
譲り受く母の日傘の裏地には小傷のちさき繕ひのあり
16
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横井 信
真夜中にそっと染み入る雨どいを流れる水の長いトンネル
13
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御宿川蝉
逢ひ見しも 水無月の夜の短かくて 早き別れを 啼くほととぎす
11
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音弥
明かされぬ未知なるものに持つロマン知りたくもあり知りたくもなし
12
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葛城
窓からの青か灰かの不確かな空瞥見しまづ大缺伸
9
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名鈴
澪標 立たぬ難波の 淀みにも いつしか適ふ 筋ぞ見ゆらむ
14
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滝川昌之
水泳部 抜いたプールの 底に描く デッキブラシで 夏空を描く
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