藤久崇のお気に入りの歌一覧
ななかまど
空に描く書家のようなりつばくらめ草書の「う」の字いともた易く
11
もっと見る
吉野 鮎
ありがたき世なれぱ鳥影見へぬ朝 鋭き一聲切り裂く霧中
14
もっと見る
滝川昌之
錆びついた熊手に遠き潮騒と子らとあさりの格闘を聴く
17
もっと見る
ガビー
君をふいに傷つけぬため立ち止まる 胸の内なるカッターナイフ
6
もっと見る
KEN
結べずに 散れば初夏 林檎花 苫屋の壁に 落とす夕影
15
もっと見る
滝川昌之
「ただいま」とスマホで済ます子の帰省あのコロナ禍の年にはじまり
10
もっと見る
えんとつcafé
満月の夜は夢から抜け出してトタンの屋根で猫と月見る
18
もっと見る
吉野 鮎
生れし兒の健やかなればその母のウィルス消ゆと初夏便り
14
もっと見る
灰色猫
レントゲン撮影台に寝転べば発掘される遺骨みたいだ
14
もっと見る
灰色猫
虐待で死んだ子供の微笑みに囲まれているテレビ売り場で
11
もっと見る
灰色猫
猫パンチくらいの威力でタップする届いてほしい恋のスタンプ
9
もっと見る
吉野 鮎
高空の飛行機雲の一條と競ふか幟五疋が泳ぐ
10
もっと見る
舞
ささやかな神話ひとつを聞くごとく花の名ひとつ教えられたり
17
もっと見る
夏深
突然の稲光さえ暗闇に差し込む光であれと祈るや
14
もっと見る
夏深
人の世の災いものともせずに今見渡す限りのああ春景色
19
もっと見る
名鈴
白玉か 何ぞ欲しきと ねだられて 蜜の氷水に 浸して待たす
21
もっと見る
可不可
メールより私の声が聞きたくて スマホ鳴ったら嬉しい 一日
12
もっと見る
うすべに
人たえた鴨の河原の床びらき 訪ねるお客は青鷺ばかり
12
もっと見る
ななかまど
ささやかな気づきが詩型になってゆく三十一文字に刻む言の葉
13
もっと見る
横井 信
強くなるひかりは夏を連れて来る両側に咲くさつきの並木
15
もっと見る
[1]
<<
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
>>
[369]