野吹のお気に入りの歌一覧
松本直哉
夕闇のせまる青田のさみどりのはかなき苗のかぜにゆらるる
9
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沙久
資産さえ 砕かなかった 君の言う「粉骨砕身」 陳腐な響きよ
10
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いわなおいびと
出会いし日別れたる日の細き路地紫陽花は咲く同じ色にて
6
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林林
紫陽花が淡くやさしくひらくから空は涙を隠さないのね
38
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たけくらべ
水無月の空の泣く夜の哀しけれ涙す故はつゆも知らねど
20
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コーヤ
新緑の車窓の眺めどこまでも色と香りが目に染み入りて
14
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麻
あさぼらけ八重の川霧はるる間のほどろほどろに燃ゆる蛍火
24
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祈り花
折り紙の勿忘草の花供へ吾子への祈り朝々に捧ぐ
28
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舞
うつむけば地に光り無く見上げれば空あてど無くただ歩むのみ
20
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へし切
空くもる梅雨は憂しともあじさゐのよひらの露に色まさりけり
25
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リクシアナ
青鷺の姿さやかに水鏡 浅瀬にゆれる魚影にぶく
24
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たけくらべ
恋ひ果てて雨の憂き夜の庭先に勿忘草のなからましかば
23
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光源氏
咲き匂ふ花の衣を片敷きてうつろに見やる月のあけぼの
18
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へし切
ほととぎす鳴く声聞けばなつかしき瞼に浮かぶふるさとの山
27
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河のほとり
闇とのみ思ひ侘びても身を捨てておなじ心の蛍とぞなる
22
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光源氏
後に見む名残の夜のほととぎす旅ぞ悲しき淀の川舟
19
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へし切
つれづれといとも悲しき吾が身かなひとり宵居に雨の音をきく
24
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渡邉はるき
秋果つる時雨に涙を降りそへて散る紅葉葉の色や増すらむ
11
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呉竹の憂き節
散る花の嘆きもあらじ竹のよにこめて久しき鶯の声
4
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麻
折り紙の花の祈りをかの地への思ひ込めつつ明日に結ひてむ
23
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