霧絵エレイソンのお気に入りの歌一覧
逢
永遠と思いこんでた「青春」の二文字の中に「月日」があった
112
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工藤吉生
漢字の横にひらがなが添うそのように居てくれたのを思い出す日だ
6
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詠伝
産もうとする風はしずかに吹いていますああ首すじのあせもにしみる
4
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紫草
寛大な甘えをたっぷり溜めこんでたちまち酸化してゆく意識
21
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すばる
真っ白な箱にあなたをピンで刺し標本にする夏の宿題
14
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もなca
どこにいるの何をしてるのいつからか言えなくなった言葉の重み
23
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詠み人知らず
憎いのと好きとの距離は紙一枚 きみのソファーをひっ叩く夜
8
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蕗子
夏花の帯を棺へ納むれば君は清しき顔で眠りぬ
16
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詠み人知らず
オルガンのペダルを踏めば雲は湧き溢れ出でて夏、とうきびばたけ
1
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朝がお
南冥に一羽が降りし金色の孔雀にかける朱夏の蒼穹
13
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美津村
娶らむと決めてただ一度書き遣りし手紙を妻は今も持つらし
32
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紫苑
かの薔薇は朱に染まりぬ。ぬばたまのこよひ五月の雨に抱かれて
15
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ふきのとう
娘に似たる孫のしぐさに目をやりて母なる吾を思い起こさん
16
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あまおう
「おまえがかい?」草葉の陰からお袋が 歌を詠むのを笑っていそう
33
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みなま
受話器から届くあなたの歌声に永遠をみたの昔々に
22
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大埜真巫子.
いい人に いい本に あう その時は 自分の心が きれいな時だ
68
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美津村
皿の上の最後の一つを譲り合ひ互ひに老いたり妻としずかに
91
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桜園
親友と夫の三人チューリップの畑を歩くよ幸せ気分で
20
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夢士
今ここに八百年の時を生きまた咲き誇るつつじ花あり
14
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村上 喬
野の草を手折れば春は指先をもえぎの色に染めてにおえり
33
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