由縁のお気に入りの歌一覧
恣翁
病的に黄の月 吊るす蛇口より 堪らぬ咽喉の渇き癒せり
11
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へし切
しくしくと君が涙を流すよな秋の長雨はつらく切ない
21
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矢車菊
さようなら 八月はいつもあざやかで追いかけるほど遠くなるもの
15
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恣翁
再会の近き思へば落ち着かで 寝惚くるごとし 夢ならなくに
17
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己利善慮鬼
あの空に置いてけぼりの赤とんぼやっと貴方に会いに来れたよ
9
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へし切
死ぬほどに辛いと思うことならばがんばらないで逃げてもいいよ
29
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ぁゃ
咳しても呻いてみても我一人荒れにし部屋は心映して
3
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うみ
面影を思い出せない爺ちゃんの鮎釣りの竿抱きしめて寝る
11
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車男
夾竹桃その毒をもて紅色の花守り抜く潔さかな
20
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へし切
恋ひ焦がれ逢へぬ人だに夢に見て醒めぬ現に惑ふ吾かな
29
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恣翁
白鷺の眠るがに立つ秋の江 波立たざれば 碧天浸せり
21
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美津村
毎朝毎朝蜘蛛の巣はらひぬ蜘蛛と吾と根競べして夏過ぎにけり
6
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へし切
ひぐらしのせつなき声の夕暮れにやがて枯れゆく吾が身を思ふ
34
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紫苑
雨脚にうたれていよよ色まされ咲き残りたる青きあさがほ
14
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矢車菊
かき氷やがて崩るる青春と知りつつ君と分け合ひし夏
13
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桃湖
寄り添って触れてあげたいでもできない文字を何度も送ることだけ
6
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舞
幼きの妻の写真を眺めれば妻には妻の人生のある
16
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ことぶき
肌寒く温もり探し毛布手繰る 拠り所無き独り寝の夜
6
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富鴨
初恋のひとの記憶が薄れゆく ぼんやりとした悔いだけがある
38
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美津村
夕刊を配る戸口に日の差して通り過ぎたる夕立匂ふ
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