卯月のお気に入りの歌一覧
緑里
深海をデートしましょう手をつなぐシーラカンスの幼魚になって
10
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敷島ヤマト
言の葉にするとそこから石になる蛇の瞳の奥の感情
6
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紫苑
地震酔ひをさまらぬとて一刻をまろびしのちに仕事場へゆく
7
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竜胆
日常を亡くす悲しみ分からずに 小さく搖るる吾の箱庭
6
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逢
「わたし」から「あたし」に変えて きみだけにわがままを聞いてほしかったんだ
14
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詠み人知らず
ただじっと誰かを待っているような気配が部屋の暗がりにあり
15
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悠々
どこでどう間違へたやらひとの道呟ゐてまた飯をほほばる
25
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(鈴木)
さよならを言いたい人がいないのでここから何も始まりません
11
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シュンイチ
ほんとうが見えなくたって ぼくたちは星のひかりで夢を見つける
7
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はな
ほんとうはわたしはわたしでいたいけど、できればやっぱりあの子になりたい
28
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悠々
生きててもしやうがねーやと呟ゐて手に一握の米を磨ぎをり
22
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はな
好きだけど恋じゃないからあなたとはこのまま堕ちていこうと思う
10
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詠み人知らず
どこからか溶けだしそうな春の日にヒールを履いていま会いに行く
15
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夏緒
えいえんによく似た夜の底にいてクリームパンの夢をみている
16
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わらこ
この惑星が二十三・四度だけ傾いているような優しさ
5
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みみ松
啓蟄や雛に虫よけ入れつつも家の姫には効き過ぎぬよう
12
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竜胆
独りでは生きてゆけぬと泣きながら生かされてゐる水温む春
14
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只野ハル
手を引けど坂の途中で上れずに母は下から墓参りする
13
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竜胆
幽かなる放射線浴び仕事する娘に帰れと云はぬくちびる
9
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逢
細くてもただまっすぐな芯があるえんぴつのような強さがほしい
15
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