朔夜のお気に入りの歌一覧
横井 信
若草を軽く揺すって来る夜の琥珀色した大地のかおり
11
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灰色猫
もう先へ進めなくてもなぜ海は未知なる夢をくれるのだろう
18
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名鈴
松が枝を 頼みてかかる 藤の蔓 幾年経とも もて離るまじ
11
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桃山
神様が造りたもうた精密な機器としての身のからくりは知らず
9
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橘
お天気は三日続かぬこの頃を気持ちだけでもポジティブに生く
10
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ななかまど
棚にある本の整理を終えしあとこころ惹かれる活字の重さ
12
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滝川昌之
左利き君だと判るマウス位置カップに残す紅とコーヒー
19
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南美帆
子育ての隙間に歌を詠む母を知らぬ娘はかるた会入る
9
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トウジさん
闌の桜は散るまじあめもよに消残る妹との思い出もなほ
11
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秋日好
ゆるゆると押し戻されて日常は心置き去り冬も置き去り
10
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舞
下の世話ともに頼むと言い交わしたがいに嫌だと夫婦善哉
5
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わかばみち
怒りという奥深き渦に飲み込まれ呼吸速まる何年ぶりかに
8
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可不可
桜ほど見上げなくても春めいて 次の階までディスタンス
5
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橘
価値観は趣味は思想は学歴はそれらが俄かに気になる来客
6
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ななかまど
動かせる手と足もたぬ樫の木の実をくわえつつ忖度の鳥
11
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名鈴
絵を見ては心に浮かぶその様子 己が内なる鏡の影ぞ
11
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へし切
ひと盛りありなば散らむもろともに花もはかなし人もはかなし
16
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岩本菫
寒いと言って 手をつなぎ 雷鳴って抱きついて 吾子よ やるなあ
3
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横井 信
賑やかに歌うスズメに芽を出した柿の若葉へ染み入るひかり
14
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滝川昌之
果実しか知らないのって片手落ち桃源郷が春にいざなう
16
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