朔夜のお気に入りの歌一覧
恣翁
にじみぬる 額の汗に 乱れ髪へばりつかする 後朝の君
11
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さちこ
もう遅い絵の具はすでに混ざり合い元の色には戻るべくもなく
13
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ながさき
父返せ 悲しむ母に 住み慣れた 山野を返せ 清流返せ
10
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ななかまど
嶺風がふいに生まれて唐松の金の針ふる秋陽の中
13
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横井 信
夕焼けに染まったままの熟柿をひととき照らす十三月夜
16
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ながさき
ベランダの 物干しざおに 羽やすめ 何か言いたげ トンボ悲しも
12
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滝川昌之
小望(こもち)ならぴたり寄り添う子を褒める月に並んだ火星の方を
20
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ななかまど
学校を出れば子の列だんだんと糸のほぐれてほどけるように
12
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名鈴
君居ねば 胸に穴空き つむじかぜ 身を冷え入らせ 寝も寝られぬよ
9
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灰色猫
どんな日も夜空の星は新しい生まれたばかりの瞳のように
6
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KEN
あはだち草 燃えて黄金の 花ほむら 身を焚き咲けど 天まだ遠く
12
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月虹
ウイルスに怯える星の住人が気付き始める国境の涙
21
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可不可
こん畜生 けとばす小石も見つからない アスファルトに平らな秋の陽
7
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KEN
この秋を 留め縫ふかは 女郎蜘蛛 桂花の下枝 雨に冷えつつ
9
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KEN
ひさかたの 月より舞ふと 覺えけり 夜一夜積もる 桂花匂へば
13
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横井 信
僕だけの階段のぼりたどり着く小さな部屋にかおる思い出
11
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滝川昌之
春先に新米だった同僚が慣れたお辞儀で頭を垂れる
13
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ななかまど
秋の風どんなに悪さしようとも風をいなして芒の穂群れ
9
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灰色猫
あしらわれ傷つくときも微笑んで相手を労わる愛を出せたら
10
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灰色猫
時という無常なものを前にして今日も命を賭けただろうか
13
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