備前 大輔のお気に入りの歌一覧
日向猫
茅葺きの木蔭の庵に身を寄せし志士らの息吹や風吹き渡る
24
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紫苑
立てひざのしんと冷えゆくかはたれに小声でうたふ「横浜リリー」
15
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恣翁
童らに交じりて 籠の鳥となり 少女遊べり かごめかごめと
26
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芳立
うたがひの霧なほ晴れずこの身さへつひに成るべき道とこそ聞け
12
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芳立
少女子の粥にしのげば来し道のあやまてるにも夜はあけゆく
6
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紫苑
名を入れし湯のみ茶碗はなみかぜの四年をかけて対うしなひぬ
20
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詠み人知らず
死が分かつ 肉 骨 水は蘇り もも組さんの帽子をかぶる
17
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小林道憲
ひととせの思いを返す木枯らしに招き掛りて京の顔見世
16
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芳立
いそぎゆく路よりみれば初冬の杜は惜しまず色を落とせり
14
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舞
味噌汁の椀を包みてひと口をすすりて沁みる朝の温もり
14
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詠み人知らず
北西の風に向かって食い縛る 歯の隙間から沁み込む弱気
18
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紫苑
打たれたるそのさしあみの放埒にとざされてゆく真闇のかたち
11
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芳立
ゆくすゑは銀杏おち葉のちりしきて黄金にひかる西の道かな
12
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へし切
鶺鴒の飛び来て遊ぶ楽しげに 尾を振る番い夫婦なるかな
14
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恣翁
軒に下がる 藁で編みたる鷹の爪 白き障子に花のごと映ゆ
31
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恣翁
舌先に遊ぶ乳嘴の震へこそ 忍ぶ二人の想ひなりけれ
21
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恣翁
葉を落とし 高き欅は 刺し網のごとき上枝を 空に透かせり
25
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詠み人知らず
瞬間を一滴の水とするならば 涙の量が生涯となる
26
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恣翁
露繁き道行く影のありありと 真昼のごとき月桂浴びたり
21
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詠み人知らず
帰り来る日向の匂う少年の 「今日ね僕ね」を待っているのだ
12
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