猿ノ丞狂介のお気に入りの歌一覧
三沢左右
紅に薄く絵の具を含みたる小筆を措きて画の完りぬる
27
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さる
けんめいにわが肌を刺す秋の蚊を叩くにしのびじっとみつめる
7
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山桃
さきゆきは死すべき身とぞ覚えども心にかかる原発の雲
15
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七色コイン
あの海の孤島で逢おう隼よどこまで高く飛べるか競お
14
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紫苑
靄深く虫の音しづむ宵闇にいのち惜しむか蝉鳴きつのる
18
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山桃
草刈りにやすみを給べてふる雨をやさしといひしひとのこひしき
16
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舞
自画像を描かんとすれば慚愧あり耳切るほどの苦悩無く過ぎ
11
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山桃
百頭の山羊も来て刈れ人手なく繁く生ひたる道々の草
6
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山桃
用水へ落ちて息つく草刈りのシャツをひやかす緑陰の風
8
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粕春大君
あを田吹く風にあきつの舞ひをれば秋のたのみの染め師とぞ見る
19
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さる
聞き方が悪しといふも言い方の誤ちもあり人のうわさは
6
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横雲
夕立の後に宿れる露の月あはれとやみむ影を偲びぬ
7
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芳立
わが生れし日の母なりや嬰児を抱ける人の胸の深さよ
10
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芳立
夜祭りのあふぎ見やれば人知れずかけたる月の遠きかげかな
13
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浅草大将
なほ夏の色をかへでの葉擦れにも秋は立田の声を聞きつつ
11
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浅草大将
つきなくてどこにヘラスの道やあるかへるあてなき山のかり金
8
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紫苑
くれなゐに猿すべりの花揺るるとき僅かな戦ぎ我が胸に立つ
8
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山桃
刈られては伸びゆく草のほむら立ついのち戦(そよ)げと列島の夏
13
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七色コイン
おっさんよ 煙草欲しがろ 呑みたかろ ちっと待ってろ 今やるからな
5
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狭霧
あさき夢見つるは哀しの烏玉の夜の独り寝をさだめとぞ知る
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