市川春水のお気に入りの歌一覧
住川幸
胸郭を窓辺に吊って心臓と肺の囀り眺めていたい
11
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五穀米
化粧して証明写真を撮りにゆくコートの下に春の服着て
21
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亜希子
君の夢を見ないこと 君の顔を思い出さないこと それが幸せのつもり
7
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舞
用もなく妻の名を呼び返事のみ聞きてまた寝る休日の昼
28
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風橋 平
国道を過ぎる長距離トラックを数え倒して二十歳の詩集
7
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亜希子
手が届く距離にいるのに 初対面 平行世界の君を 夢見た
6
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風橋 平
若草のない街にさえ雲はゆく世界自体を遺言として
21
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只野ハル
雨の日右側で濡れたバッグは左のスペースでもう濡れない
2
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雨宮
砂の上書いた言葉は波に消え海しか知らないわたしのこころ
11
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桜田 武
血に染まる幼子腕に慟哭すシリアの母の涙が凍る
16
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もゆや
わが子らの寝息があった八畳間ラジオの声は誰に語るか
4
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河のほとり
春来れど空しき夢をいのちにて雪より先に消えぬべらなり
5
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河のほとり
霞たつ程には春をおぼえつつ鶯を待つ庭のしづけさ
14
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文麿
流木の如き夫負ひほつれたるさらしで拭ふ哀しみ白し
8
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浅草大将
茂りゆく枝は同じにあらねども種はひとつのやまと言の葉
18
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紫草
冴え返り夫の大きな弁当を冷めて美味しいお菜で満たす
13
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舞
柏手し垂れる頭べの草人の願い感謝の朝神やしろ
6
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恣翁
底冷えの 春まだ浅き高殿ゆ 望む暮景の愁ひ知るかは
29
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浅草大将
くれたけの不思議の国のありす川夢ぞあふれて世々つきもせぬ
13
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ふきのとう
あつあつの肉まん両手にはさみつつ円座になりてほおばる旨さ
10
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