詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
松本直哉
びんかんの回収のおとからころと澄みてきこゆる寒露のあした
4
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紫苑
目を閉ぢぬ、閉ぢざるうたの愛しかり 美しきしらべに張るる煙幕。
11
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ケンイチ
ゆるやかな波をむかへるみづうみに後ろ姿の夏きはだちぬ
8
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村上 喬
さえ渡る梅雨の晴れ間の星空に願いは満つる「キミニアイタイ」
11
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紫苑
しろたへの真砂の山路はあはあはと風に揺れつつコスモスの咲く
12
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小林道憲
秋の野にひとむらすすき穂に出でて いくとせ経ぬる名残なるらむ
18
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紫苑
樹の洞を抱いて眠りぬ。風、刻のあはひに黙し音をふくむとき
11
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紫苑
まよなかの鳩を放ちぬうつし世のへだての消ぬる空のあなたへ
13
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小林道憲
さくさくと沓の音のみ響きたり 神遷るらし闇の静けさ
63
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小林道憲
人知れずぶらんこのみ動きたり 遊びし子らのさざめきしのち
17
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速魚
買い物に行って来ますと言った妻あれから三年未だ戻らず
12
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芳立
秋の夜のはかなき星のかたすみの人やいかなる虫を聞くらむ
8
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紫苑
持ちおもる歌集とぢつつ下車までのひとときの眼を閉ざしてをりぬ
11
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小林道憲
明日ははや秋風立たむ 軒の端に巣作り急ぐ蜘蛛の振る舞い
22
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工藤吉生
重役が何人か来てその中の不吉において抜きん出た顔
6
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松本直哉
ほのぐらき井戸の底ひにしづめたる西瓜たうべてしんとつめたし
3
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只野ハル
九回裏ドラマなくゼロ封されて記憶に残らぬ敗者となりぬ
18
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紫苑
あからしま風によぢれるTシャツの裡にふくるるあをき思ひは
12
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詠伝
雨が打つ自由なリズムを聴いたときムーミンママの寝顔を想う
8
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車男
土砂降りの墓地の桜に猿は居て施設の窓の我を見ており
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