葡萄のお気に入りの歌一覧
舞
また一つ病を得たり病院を出で見上ぐ空涼風の吹く
11
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舞
世の中を憂しとやさしと古の鳥にしあらぬ人の身今も
10
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詠み人知らず
翼など斬られて独り籠の中君だけのため響かせる声
7
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詠み人知らず
冷蔵庫だって万能ではないのいつかは腐る野菜や記憶
7
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詠み人知らず
芸術家のように指で描きたい腰のあたりのやわらかな線
13
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しづく
夕映えに咲いた頬花さよならの気配はすでに近寄っていた
6
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市川ありさ
魂が砕ける音もきき流し自分勝手な恋をしていた
4
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紫草
約束が守られることなかったよ・・草の実そっとこぼれる音す
15
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紫草
にぎやかに梅雨の気忙はな雨ふらし閉じた窓辺で雨音を聴く
14
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芳立
黒南風の街にわすれた夏なのに君の母校の服の乙女ら
8
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芳立
青々と千葉はあしたをうたがはず沖縄はけふ梅雨あけぬなり
6
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あまおう
遠吠えが夜の静寂に二つ三つ止まず流るは露や泪や
8
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あまおう
幾重にも墨を引きたる曇天は悲しみ溜めどまだ泣き出さず
16
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みやこうまし
綿雲に積乱雲の立ち上がり空も青澄み梅雨明け近し
9
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みやこうまし
梅雨空に青き湖底が現れて烏が斜めに掠めて越えぬ
11
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河のほとり
おのが身を夢うつつとも分かぬ間に草のいほりの夜ぞ更けにける
12
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詠み人知らず
われかがみ己れおのれと現し身の洞に驚く呪ひ歌かな
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詠み人知らず
つきくさのかりそめの世をかけわたす血にほだされし時代のこゑ
10
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詠み人知らず
むらたけの風にさわがし笹にごり大屋根の雫の川にまじらば
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紫苑
ささやかな不穏のきざし物陰に黒きダリアのひともと立ちぬ
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