光本博のお気に入りの歌一覧
風蘭
日焼けした背表紙の本手繰る手が導かれゆく追憶の径
26
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詠み人知らず
菖蒲湯の 青き薫りに 覚ゆるは 幼き吾子ら 戯れし野辺
13
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悠々
はるあらし去って四月の空青くきみ新しきパンプスを履く
26
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只野ハル
椿落ち芍薬の咲く裏庭を訪う人もなく春は盛りに
11
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只野ハル
矢車の不気味に軋む音聞きつ納戸に潜む夜の鯉かな
3
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只野ハル
飲み会の帰りに送る君にだけ言いたい事を言えないままに
7
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詠み人知らず
小銭入れ詰まるレシート取り出せば思い出したる旅先の店
8
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紫苑
肩口に散りし花びらさりげなく摘みて捨てぬそれだけのこと
16
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紫苑
卯の花の匂ふ垣根と口ずさみかたへに聞きぬ夏の足音
13
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紫苑
咲きたがる黄バラを闇に封じつつベビーピンクのマニキュアを刷く
6
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恣翁
昔日の姿留めず 物売りの 行き交ふ内裏に 無情の花咲く
16
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舞
梵鐘の響きも軽く颯爽と風吹き抜ける初夏御堂筋
7
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舞
日溜まりに独り佇ずみ目を閉じて何をか思う戦士老いゆく
10
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舞
男の子皆背負いし者に見せられぬこの顔ありて胸深く秘す
6
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七色コイン
今だけさ毎日汗をかけるのは やがて朽ちゆく星なんだから
17
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浅草大将
晴れてるぜ今日は洗濯しろたへの衣ほしても雨は降らねえ
27
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浅草大将
ふゆこもり春も籠もりて荒屋戸に衣うつぎの夏はきにけり
13
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浅草大将
雲のうへに今宵ゆきかふ花鳥の風のたよりは月こそ聞かめ
15
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詠み人知らず
毛先まで ト音記号を はずませて ヘッドフォンから 涌き出す音符
23
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もなca
風薫る田んぼをピンクに染め抜いて見わたす限りのれんげ草かな
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