光本博のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
あなたはもう 忘れたかしら 銭湯が 今や古代の テルマエロマエ
15
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みづ子
山の香を含んだ風に揺らされるブルーシートが名残惜しげに
14
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あき
頑丈な雨の格子に閉ざされてちいさなものが囚われている
22
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舞
鈴虫を夢やうつつと聞きながらつれなく明ける独り寝の秋
26
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紫草
沿線に菜の花つづく春列車 うつら寝過し戻るも楽し
31
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風蘭
長い夢くだる坂道自転車のきみは真横を通り過ぎゆく
23
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七色コイン
簡単に夢叶ったらつまらない ゆえドラえもん俺は要らない
9
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恣翁
たたなづく霞の底から 眠さうに 遠くの寺の鐘響くなり
26
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紫苑
ひさかたの月読壮子あしもとに拉がれ坐するわれを浸せよ
8
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紫苑
帆にはらむ風のなきなり抜け殻の眠れる瓶を開けてはならぬ
11
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只野ハル
鯉のぼり子どもの声の遠ざかり谷間に渡るロープに泳ぐ
6
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七色コイン
お母さん、あなたも人だ止めてくれ アルコールなど死ぬ程呑んだろ?
6
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舞
生活に荒れゆくままの妻の手を包みて詫びる言葉とせぬも
11
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光源氏
御心を寄する吉野の君が影ひとへにかかる雨ぞふりしく
14
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浅草大将
老い桜なほ青葉せりいくたりのかばねを夏の土となしてか
16
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詠み人知らず
果てしなく 広い地球に 抱かれて たゆまず満ちる 海でありたい
20
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詠み人知らず
夏服を重く濡らした涙雨最後の後ろ姿にも降る
11
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詠み人知らず
距離だけで引き千切られない感情を 鍋で煮たけど変化なしです
13
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詠み人知らず
わたくしが愛せないのは一人だけ ひとを愛せぬわたくしのこと
13
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風蘭
春真昼何かが死んでゆきそうな眠気を醒ますたける鉢花
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