風蘭のお気に入りの歌一覧
猫実主税
帰るさのしほ路にかすむ花しあれば島影ばかり憂きものはなし
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猫実主税
かいま見て惜しとぞ思ふ山里の秋を隣となすよしもがな
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猫実主税
今はとて訪ふ人もなきわが宿にただ松虫の音をのみぞ聞く
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猫実主税
島並みははや過ぎぬべしわたつみを隔てて見ゆる今治の城
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猫実主税
鳰の海に吹きしく風の音絶えて比良の高嶺を照らす月影
5
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しまじま
夕涼み 蝉の音止めば 風鈴の 静寂響き 鳴くや鈴虫
2
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もぢずり
一月は泡沫のごとすべり過ぐそちらはいかが三年暮らして
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もぢずり
霜ザクリ春や立つとふこの日より此岸の暮らし潔く供えむ
2
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詠み人知らず
親は子を選べないのと同じこと子にも親など選べないから
5
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詠み人知らず
こおろぎはやさしき音にて鈴虫は涼しき音にて我癒しおり
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紫苑
昇華するはずのことばは地を這うて生れぬ胎児の半睡のゆめ
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光源氏
秋の野にすずろ群れたつ女郎花我がうらぶれの果てを見むかな
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詠み人知らず
月かげに消えゆく標を今知りて 飲めぬわが身を秋風が敷く
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あさ
あの人を真似て写して模している君はきっと誰にもなれない
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のんぼう
洗い物終われば帰る身ですから 食洗機だけは買わずにおいて
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のんぼう
絡まった想い ほどいてみたけれど 現実やっぱ絡まったまま
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のんぼう
今すぐに できればここでして欲しい 現状打破と抱擁とキス
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のんぼう
お祭りで買ってもらった銀細工 未練がましくまだ持ってます
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のんぼう
そこらじゅう散らかっている 過去の日の欠片集めて 今日も生きてく
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のんぼう
この喉に灼けるウォッカ流し込み無理矢理眠る 眠るしかない
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