月澄のお気に入りの歌一覧
白亜
昨日まで知らざりし町を写したる紙片いちまい 時を超えゆく
10
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聴雨
ほの白きことばを闇に解き放ち今宵かぎりの月を眺むる
10
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恣翁
幼時には 口にもせざりし 蕗味噌の ほろ苦き味に 箸の止まらず
23
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詠み人知らず
ユーカリのバスボム入れて半身浴長引きし風邪やっとぬけきる
8
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木綿
他人なら伝わらぬのが当然と言いのける君 頷けぬ我
2
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あそびくも
飛び梅はけさ白八重のふた花をつけ先駆ける春のしらせと
18
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浅草大将
とけ初めのしづくもおなじ水なれば我が掌に那智のおほ滝
13
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悠々
片戀の少年老ゐて花梨抱くこの硬き實を我が骨壺に
19
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紫苑
かじかめる胸を抱くごと見上ぐれば墨空の果て眉月の照る
5
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浅草大将
鶯もまだしら梅のひとつ花その香に聞かむ春のこと触れ
9
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紫苑
静謐の濃きにたゆたへ図書館の一隅に我が聖域のあり
17
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恣翁
まじまじと 両の掌眺めては 自分の死期を ぼんやり想ふ
60
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まるえふ
近頃じゃ過去を恥じ入るより寧ろ「よくここまで」と自分褒めてる
21
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舞
枯れてゆく心に君の面影が歳経る毎に沁みわたり来る
10
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ふきのとう
幼な子は体調悪し吾のためままごと遊びでおかゆ作らむ
25
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光源氏
言の葉にかかれる露を思ふれば心もしのに夕波千鳥
17
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恣翁
霜置ける橋に 残れる足跡を 照らす 旅籠の屋根の上の月
17
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光源氏
一枝の花にも露の命あり忘るる戀を宵のまにみて
13
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つくしめ
いまはなき 路面電車の思い出をかみしめたくて たまに乗るバス
4
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恣翁
喧しき 庭に下りたる 寒雀 忽然去りて 後に声無し
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