花梨のお気に入りの歌一覧
柊子
泣きながら 土を集める その姿群がるカメラ 涙拭わず
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芳立
オラシオの声は届けりおぼゆべき火のいろ知れぬ世なるわが身に
9
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紫苑
言霊よ則を曲げても松木より離りて天に届かまほしな
14
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舞
ひと夏を鳴きて骸ろの蝉の声降るを受け留む歌と思えば
11
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浅草大将
つち底の御たまの声かひとときを黙し祈れば蝉しげく鳴く
25
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聴雨
くれなゐの玻璃に宿りし黄昏は音なく落ちて夏を閉じゆく
15
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紫苑
過ちを繰り返しつつ魂しづめ灯籠の影ひくく揺らめく
21
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詠み人知らず
短冊に 願ひし事は 本当は 恋より何より 平和な未来
11
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陽だまり
撫でさする なんくるないさと生きてきた苦労刻みし おばあの両手
7
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みやこうまし
心捨てまた拾いては杜をゆく命を洗う樹陰の小道
10
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由良
吹き荒れる風が心の汚れをも飛ばしてくれたらいいのに全部
4
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紫苑
ひととせの煩ひしづむ胸そこひ今年も紅き浜木綿の咲く
13
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紫苑
ゆつくりと自裁せしかも二十七の葬列を追ふ一輪の薔薇
12
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芳立
わが生れし日の母なりや嬰児を抱ける人の胸の深さよ
10
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光源氏
時を經てあはれを映す花鏡曇りも見えぬ戀といふらむ
7
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在原紀之
七夕の終わりを嘆く星たちの涙は雨になりて降りだす
7
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つくしめ
かささぎに 願ふは去夜と 違へたし 散りて我が君 とどまらさせよ
4
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舞
夏の夜はつれなく明けて夢ひとつ消し忘れたる君の残り香
6
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聴雨
真夜中に君が溢した七文字の忘れかけてた月のつぶやき
15
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詠み人知らず
染め色を忘れた白き紫陽花の憂ひを包む雨の囁き
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