たつかわ梨凰のお気に入りの歌一覧
偽嫁
お年玉狙いで手伝う子供等に二十歳までだと数を教える
7
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麻倉ゆえ
窓際の冷え込みだけがクリスマスゆるい会話は平常運転
9
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紫苑
シュトーレンに降らせる雪をたづさへて環状線を風ふきすぎる
12
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紫乃
藍色の独りぼっちの夜だけど傍にあなたの筆跡がある
4
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詩月恵
後戻りできない夢の結末を知っているのは君と冬波
7
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さとうはな
朝まだき木々に残れる雨粒のひとつぶごとに凍える宇宙
43
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紫苑
抱擁と呼ぶにはかなし手をほどきゆふべマリエンバートのわかれ
7
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紫苑
なほひかぬアクア・アルタの波のごとゆうるりとヴェネツィアの舟歌
4
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横雲
老いし木の枝もたわわの柑子摘む時雨の後に陽のかがよへる
8
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澤木淳枝
吾子の手を 互ひにとりて 川に添ふ 桜並木を いく夢叶はず
30
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住川幸
廃液の油膜を指して虹と呼ぶ子のために今降れよアムリタ
5
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住川幸
光なき車窓に銀河を重ね見て遠くへ連れて行ってと思う
24
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詠み人知らず
無器用な 唇だから 重ねあう 悦びを知る 言葉も接吻も
14
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浅草大将
あまとぶや軽く線路をフライング・スコッツマンは響かせてゆく
9
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ゆうくん
緑摘む あの日聴こえた 夕風の 音色君にも 聴こえるように
4
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浅草大将
遅ざくら今かと尋ねきそ路にもはやはつ夏の風越しのみね
18
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詩月恵
ため息を消すように降る春の雨こぼれ落ちていくあなたが滲む
8
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白亜
直青にすべてほどけて消ゆるまで両つ眼に名残のさくら
16
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紫苑
しなだるる思ひとどめて地に染まず木香薔薇のしろき花房
18
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あき
満開の三春の滝に打たれれば花におぼれて息もできない
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