竜胆のお気に入りの歌一覧
ゆみうさ
雨の後きらきら光る蜘蛛の巣よ終わった恋はみな美しい
19
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緋色
ヤモリよりヤモリのことを知っているような気になるガラス戸の前
14
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恣翁
水底の ゆらゆら動く 藻の森に 泡吐き月を 仰ぐ蟹達
22
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リンダ
明日壊す実家に猫と訪れて 家具ない部屋に猫が居座る
16
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詩月恵
金木犀あなたがそばにいることのうれしさふわり香る秋の日
20
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沙羅
とりたてて悲しいこともないけれどそれがしあわせならば哀しい
26
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緋色
石橋を砕いた後に 人間は、やっと翼で飛べるのでしょう
14
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螢子
両の掌で掬ひし水が指間から垂るる滴に虹生まれたり
26
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蒼井 月子
知らぬ間に更地になった一画の土は初めて秋の風知る
20
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半格斎
明けやらぬ軒端にしたたる雨音に寢息かさねてきみは横たふ
18
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さる
よく冷へし野菜ジュースをわが孫と飲みつつ語る青春のこと
11
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まるたまる
「会いたい」と言えずに我慢してるだけ不器用過ぎて滲む月影
19
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まるえふ
道を逸れ山道歩く線香とカップ酒持ち寂れた墓地へ
42
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月澄
ゆく夏をふと追い掛けるサンダルの爪先濡らす月草の露
11
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あそびくも
あたら夜のしじまに浮かぶ白銀の鏡は照らす一夏の夢
22
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浅草大将
あからひく肌を晒せど更さらに誰かほり江の尻を追ふべき
7
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半格斎
燈籠がおぼろに照らす石踏みて露天の風呂に身を沈めゆく
11
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芳立
乙女らのさかり近しや梅雨晴れの光あつむる白きブラウス
13
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まるたまる
着信があっただけでも嬉しくていつもに増して紅い夕焼け
16
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紫苑
慰めのしづくのひとつ零るれば水琴窟のひそやかに鳴る
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