あどりあんのお気に入りの歌一覧
芳立
ゆく夏の終のひと日に村雨の泣きて悔いなき夕かげのさす
15
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浅草大将
黙しつつ祈るこころはひろ島の空にうらみの浪や立つべき
27
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恣翁
今朝方の 庭木に入りし秋風を 異郷に在りて 真っ先に聞く
15
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ふきのとう
汗ばんだ体を抜ける北風に猛暑忘れて夕涼みかな
13
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詠み人知らず
わが父は敗戦を語らず。食ひ物の貴きことのみ伝へ、逝きたり。
22
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大獏
腐葉土のにおい消えゆくこの街に家路つらつら秋刀魚が香る
38
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浅草大将
ゆく夏の影こそ目にはみねの上に月ぞ秋なるむら雲のそら
12
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紫苑
紫蘇の実のかをり立ちくる夕ぐれに涼風はつか色を増したり
15
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恣翁
喧騒を離れ 心に幾許か 悟りに遠き平穏得たる
18
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詠み人知らず
蝉のこゑ寄せくる波や夏霞山の尾はつかに遠ざかりけり
20
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あまおう
ナースと言う甘美な響きも消え去った死線彷徨う救急外来
20
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浅草大将
泣きながら出でし都をいつみ川なみだの雨にかさをかせ山
11
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恣翁
打ち捨てよ 過去の森なる我が歴史 市場に散らばる 雑魚のごとくに
35
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浅草大将
つはものが夢は枯野の草まくら旅寝の床に敷くをみなへし
14
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浅草大将
年老いて今もすき合ふ共しらが長き契りをいやことほがむ
12
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詠み人知らず
日焼けした 水着が揺れる 縁側の 午睡を覚ます カルピスの音
22
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紫苑
わたつみの海の底ひに七十年経る子らの魂やすけく眠れ
12
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浅草大将
とぶ鳥の明日からさきのまつりごと調べ同じき千代の波風
11
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恣翁
暮色籠め 蓮の紅は見えざれど 白の弥増し 闇に浮き出づ
19
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恣翁
寵を得で 団扇で螢けふも追ひ 牽牛織女 羨みてけり
18
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