横井 信のお気に入りの歌一覧
千葉 甫
朝の窓開ければ今日も聞こえてくる昨日と同じ雀の声か
3
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千映2
長き世を地中で暮らす蝉の子の生きてる証 ポツポツの穴
5
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谷村思亜
苦しみに 今にも脱皮してしまう 何かに変化するというのか
4
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橘
梅雨時の晴れ間の森はハンカチの木もゆらゆらと風に嬉しげ
9
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音弥
知らぬ間に今朝は巣立ちか賑やかな燕の子らの声に振り向く
12
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名鈴
顔作り 我見送らむ 雨の夜半 君の隠れる 心知れれば
8
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桃山
時たまの夫と一緒のお出かけはクリニックまでのドライブデート
10
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灰色猫
五月雨のすべての粒を虹色に彩るために時をとめたい
10
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葛城
萬物の靈長たるもの庭の木の毛蟲ごときになにを怖れる
7
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舞
さむしろに独りで寝ては五月夜に夜は明かけれど寂し夜の覚め
8
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夕夏
あおぎみてすーぱーむーんみえぬそらちかづきすぎてほほそめつきみ
4
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夕夏
そらあおぎすーぱーむーんことばつきちかづきすぎてほほそめつきみ
2
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び わ
紫陽花が色とりどりに部屋飾り梅雨のひと時心和ませ
7
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KEN
十六夜を 留めてしがな 西行の 幾行と釀み のちに醉ふため
12
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うすべに
夕べならよかったのにと拭くレンズ 雲の切れ間に十六夜の月
10
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うすべに
黒南風に朝露散らす卯の花の 涙にぬれて急ぐ山道
6
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トウジさん
「麦の秋」よくぞ言ったや初夏なのに打つは氷雨か半袖寒し
6
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滝川昌之
排水溝 臭わないかと 言い出した つまりは妻が 詰まり気にして
15
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ななかまど
降るたびに新緑のいろ深緑へ山のニンフの確かな仕事
7
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谷村思亜
空を焼く 地獄のような悲しみに まだ生きている地獄の悪夢
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