横井 信のお気に入りの歌一覧
夕桐
風に乘るタープの如きシーツ搖れ緩やかな坂ひかり彈けて
4
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夕桐
虹の丘つばめ行き交ふ遊歩道ひなびた家に燈りわけあひ
4
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へし切
月も出でで闇に暮れたるほたる火の君がたまかと思ふ夏の夜
14
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綴迷停
僕がいた証しくらいは残したいこの世の中にもあなたの中にも
2
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河のほとり
寝覚むれどなぐさめもなき夜の闇に夢と共にも消ぬる身もがな
11
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音弥
明かされぬ未知なるものに持つロマン知りたくもあり知りたくもなし
12
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河のほとり
帰るさの川辺すずしき夕暮れに風と波とをともなひて行く
10
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河のほとり
行く末の野山のはてのいづこにか悲しきことの聞こえ来ざらむ
10
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名鈴
澪標 立たぬ難波の 淀みにも いつしか適ふ 筋ぞ見ゆらむ
14
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河のほとり
憂きことを世に聞くよりも奥山のあらしの声をいとふものかは
8
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桃山
柔らかに色変えながら人を待ち静かに明ける紫陽花の寺
12
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緒川みるな
ひさかたの 光り鋭き 真夏日の 日差しをうけて 老いゆく四葩
5
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舞
紫陽花の色初む街の水な月晦日のころの北国の夏
6
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び わ
お父さん僕らの新居みていって息子夫婦の晴れやか笑顔
4
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夕夏
おや ぶんを りかいするには こぶんみろ こうごにみえる さよう ならばか
4
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さいおん
夜籠りに 渡る人々 舵絶へず 訪ふあとに 夜ぞ明けにける
8
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岩本菫
おはようからおやすみまで君想う我の一日君であふれる
3
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詠み人知らず
人混みを 避けては通れぬ 浪速道 軽く買い物 早足で帰る
3
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うすべに
人形に息ふきかけてきみのこと お願いしますと茅の輪をくぐる
11
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草木藍
風のよに飛んで行きたやヒメジオンふるふる揺れて風に憧れ
4
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