青き銀椀のお気に入りの歌一覧
横井 信
霧雨にやさしく揺れるアサガオの花は黙って待つ青い空
11
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横井 信
駅前にひとつふたつと傘ひらく濡れているのは君とアサガオ
9
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灰色猫
ぽつぽつと降る雨音に織姫の恋を占う水無月の夜
22
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滝川昌之
鑑賞会 灯って魅せる蛍火はちまたに流行る闇の営業
15
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横井 信
降り出した雨をやさしく受け止めて静かに街は動きはじめる
11
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滝川昌之
一善がうまく伝わり会釈などひとつ受ければそれで好日
23
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横井 信
踏み出した頭の上で弧を描きツバメの駆ける夏はこれから
12
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行宮偏(仮之名)
玉水に封ぜしひかり移ろえば中空にあり中空でなし
10
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滝川昌之
自覚はある 若手社員とずれてきた荷物とならず範を見せたし
18
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横井 信
水無月のきらめくみどり見下ろして下弦の月へ飛び立つカラス
11
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滝川昌之
この宿にお泊りなさいと主を待つほの白き夜のホタルブクロは
12
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滝川昌之
去勢されスマホに籠る若者は懐メロと呼ぶ反戦の歌
18
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横井 信
ふるさとの便りを乗せて吹く風にゆっくり開く雲のカーテン
12
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灰色猫
汚れゆく海が助けを求めてるぼくらを生んだ母なる海が
18
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滝川昌之
音の無き母なる海の警鐘はクジラの腹に溜まるビニール
15
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灰色猫
閉ざされた雪の秘境にあるという山百合たちの楽園の夏
17
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横井 信
ゆっくりと開いた傘に雨音は哀しく響くひとり行く道
6
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横井 信
草笛を短く吹けば生い茂る森に涼しくウグイスの声
11
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へし切
相傘の肩半分のやさしさの ひとり身に沁む 恋しぐれかな
15
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横井 信
ゆっくりと広がる風を追いかけてかすかに香る野焼きのけむり
11
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