恣翁のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
侘しさに 深み覚える 珈琲の 器見つめて 秋と夕暮れ
10
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洩矢転石
秋風に吹かれたきみのさよならがいつもと少し違う気がした
6
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灰色猫
紅の蝶が羽ばたくささやかに涼しき秋の風を生みつつ
2
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舞
一頭の 蝶とまりては お辞儀する 青空に咲くコスモスの花
11
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草木藍
価値観の違えば諍い些事なれど同居難し夫婦が気楽
9
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空き缶
色の無き風頬撫でて煙草消す父母見送りてかろき身となり
9
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小林道憲
魂が躰のなかで泪する しずかにひととき泣かせてやりぬ
6
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薪
ハローハローどうだい陸の感想は 太古の肺が膨らむ瞬間
3
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仙人の弟子
夕暮れのやさしい光しみじみと なぜか切なき夏の思い出
8
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横井 信
こっそりとヌスビトハギの青い実の作業ズボンにひとつ付いてる
12
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萱斎院
ふたばより心かけにしむらさきの まがきの菊もうつろひにけり
11
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うすべに
重そうにゆれる稲穂の赤とんぼ 鴟尾ときそって翅きらめかす
12
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薪
真昼間に銀河を漂う夢を見てえずいた喉から星の小骨
2
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ななかまど
日輪のほのかに弱くなりゆくを日がな見つめる秋桜の花
16
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小林道憲
ヒュルヒュルと咲きのぼりゆくクレオメの 秋の日和を 風に揺れおり
6
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音蔵 雅秀
薄紅の 風にゆらゆら秋桜 首振りながら何気に涼しげ
4
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うすべに
ひからびて色は残したあじさいに 読経のこえのしみわたる秋
15
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痴光山
「知の宝庫」とふ電子辞書の軽さかな俳句種おおく短歌ぞ寂しき
5
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滝川昌之
喧嘩して口もきかないそんな日はきまって洗面所を磨く妻
19
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ななかまど
白粉ふく葡萄の粒に秋は満ち夏の記憶をしずかに想う
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