絮谷新のお気に入りの歌一覧
河のほとり
郭公鳴きつるなへに杉古き峰の木立をめぐる涼風
17
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呉竹の憂き節
降りこめてあはれつきせぬ五月雨に音はなほ澄む入相の鐘
10
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なかしぃ卿
零といふ実態の無き幻を追い求めつつ実をも求めむ
2
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美津村
定年を二ヵ月あとにし轢死せし保線手の家族が社宅出でゆく
11
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橙田千尋
適当にハンドソープで洗う手が一瞬祈りの形を作る
6
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優器ルミネ
東から昇りゆく日を眺めつつ夜明け知らせる珈琲作る
5
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コーヤ
ここそこもどくだみの白花盛り清き心の君のまなざし
17
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沙久
いくつまで恋は出来るのだろうかと 思い煩わずただはしゃいだ日々
20
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くらら
朝方に 雨は降り止み 澄みわたる 梅雨の晴れ間の 風 爽やかに
17
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林林
「君の持つリコーダーに名をつけてみて」目尻のほくろもほほえむ先生
19
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舞
原爆のドームに雨は音もなくたたずむ傘はみな薄墨に
20
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たけくらべ
花々の踏みにじられし轍さへ時うつろへば薔薇の咲くらむ
16
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優器ルミネ
病弱なあの頃をふと思い出す昼のベットに体温こもる
6
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リクシアナ
手のひらをくぐる滴も石狩のやがて潮と相見えしか
21
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野々花
遠い日の一人遊びの綾取りは何度やっても川へと戻る
16
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リクシアナ
献上の稲をかこみし長縄の御幣さらしつ雨のそぼ降る
22
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へし切
人の道 歩めば兎角行きがたく 媚びへつらうも之もまた道
26
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なかしぃ卿
猫背ではないと言ひ張る君は今前に向かって首先に行き
3
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しょうとく
あおいろもあかいろもあるあじさいはアントシアニン雨色の中
7
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しょうとく
月明かり冥府へ続く井戸に入り書き加えるは裁きたき人
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