絮谷新のお気に入りの歌一覧
恣翁
朝靄を破る汽笛は 旅人の 孤独な眠りを 醒ますに足れり
20
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橙田千尋
坂上がりついに世界は逆転し天動説の真ん中にいる
13
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沙久
腰泣かせの季節はロキソニンと共に 梅雨を憎んで紫陽花憎まず
13
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林林
子を持ちてひとりの人が父親になりゆく道の五里霧中かな
20
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沙久
几帳面な彼の性格そのままに 介護し看取る無駄に語らず
21
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沙久
百回の 「大好き」でやっと 笑う君 百一回目は どんな顔するの?
16
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鰹鯨
肝硬変みたいな雲に 不確かに ポンと出る月 寂しくないか
4
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舞
夕餉する食材の他いく本か花も買いゆく若夫婦かな
17
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松本直哉
星ひとつへればひとつの鳥のこゑふえつつ夏の夜の明けゆく
11
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しょうとく
日は長く花多く見え鳥の声蛍の灯り ええ季節です
6
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夕夏
せこせことこそこそおもうそこそこにせこくこそくでそこそこたんか
2
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恣翁
欄に凭り 目交ひを降る雨に 独り聞きけり 山鶉鳴くを
14
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めだか
母でなく妻でも娘でもない女性が夢に出てくる昼のまどろみ
7
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月虹
君見上ぐ青空の蒼深くなり暑く溶けゆく初めての夏
81
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へし切
夏の夜のつま恋ひかぬるほととぎす鳴く音わびしき明くるしののめ
25
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呉竹の憂き節
藻塩草しるべは夏の夜の月とかきつくすべき和歌の浦波
4
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松本直哉
ちちははの結婚写真色あせてアルバムしろく夏至ちかづきぬ
13
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沙久
「おかわりはないでしょうか」と書きかけて またゼロに戻す 出せない手紙
17
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呉竹の憂き節
思ひやれはや身にそよと照りそひてけふあす分かぬ月の光を
6
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夕夏
つきあかりちぎれたくもをうつしだしひんやりとしたあきぞらかもす
2
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