絮谷新のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
三日月と星と月夜が洋館のつめたき踊り場ステンドグラス
10
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空飛びネコ
濁流の過ぎ去りにし流水に静かに流れる緑き水草
9
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ゆりこ
瞳より溢るる水はときどきの色を湛へて頬をつたへり
19
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烏滑稽
みづ玉の 誘ひし侭に 散る桜 かさ彩りて 春を思はす
11
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烏滑稽
葉桜に 緑をかしみ 戯れる 風の降らせし 春の名残よ
16
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烏滑稽
故郷に 誰そ彼運び 靜む陽の 赤し弘しに 思ひぞ騷ぐ
8
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鴎
淡い白水色のそらきみの声夏に喚ばれて夢へと帰る
3
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鴎
悲しきは水やり忘る仙人掌の刺々しきが我に似たるか
6
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鴎
アルコールなど呑めぬから炭酸の喉のいたみで何をか忘れん
6
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呉竹の憂き節
夏草の果ての蛍をさして行く心のもとは燃ゆとしもなし
6
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へし切
さだめなきわたる憂き世は常ならず身は浮き舟にただよふばかり
24
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空飛びネコ
世の中は塗り絵の如く染まるもの幸も不幸も我が筆しだい
11
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空飛びネコ
この空に君も生きると想うなら淡く色づく八重桜かな
8
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美津村
頑なに生きゐる者のかなしみを小さき職場の派閥に見たり
15
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夢士
うたのわの輪の広がりて友の声拍手となりて元気の出づる
18
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詠み人知らず
こっくんと雨にうたれてうなずける紫陽花みればあの娘を想う
17
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しょうとく
梅雨冷や雨を眺めつ書を読みて池波偲び湯豆腐食す
15
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コーヤ
露草の青き朝なり冴え冴えと天の恵みの雫がひかる
18
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なかしぃ卿
救われることのなきこの金魚たち救いようなく掬われにけり
1
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橙田千尋
心臓の音が歩行者信号の点滅と重なり合うふたり
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