恣翁のお気に入りの歌一覧
横井 信
ひとつだけ残った柿の熟れた実にきらりとひかるかわいた朝陽
13
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凌霄花
老いの身に鞭ふるいして半刻も歩めば痛み訴える脚
15
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うすべに
散りいそぐ秋のさみしさ色かえて 夜更けにかさり葉のおちる音
14
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秋蒔こむぎ
巡り来るほっと優しい祖母の愛箱いっぱいの泥のじゃがいも
12
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滝川昌之
深まりの嘆き奏でる秋の蝶ギターのピックみたいな翅で
19
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うすべに
しっとりと街をぬらして行きすぎる 時雨のあとの蒼さます月
11
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トウジさん
朝霧にけぶる庭にも灯をともす南天燭や葉さへ赤くに
6
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舞
手つなぐもやや頬染めて肩の距離まだ定まらぬ少年少女
11
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聴雨
晩秋の朝は遅れてやってくる私はずっとここで待ってる
10
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横井 信
色づいた桜紅葉の葉をたたきひとりふらりと歩く夕暮れ
12
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横井 信
秋の日の運動会の喧騒を遠くに聞いて揺れるコスモス
13
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仙人の弟子
秋雨の置き土産かなありがとう 胸いっぱいにひんやり空気
5
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痴光山
「ニュータウン」の家並は古りて人気なく沁むる秋日を木魚刻めり
5
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うすべに
雨去って羽織るいちまい閉める窓 カーディガンから去年の冬の香
11
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波端
天守臺影もうつろな水濠に圓號の調べわたるゆふぐれ
10
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滝川昌之
音のない映画のごとく穏やかに午後の駅舎に届く秋の陽
20
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敦希
陽を浴びて山吹に紛う御手の色 律の風に揺れ鳴る神楽鈴
9
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ガビー
幼き日手をつなぎたる記憶なき我を求める母の手を引く
8
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凌霄花
鬼ノ城を正面に見据えて鎌もたげ雄々しく挑む蟷螂の秋
15
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詠み人知らず
バスに乗り 揺れる景色に 背中見て 降りる私に 労う言葉
8
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