御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
舞
闇にさえ ひとの香さがす 寂し夜の 秋の暮れなる 新月のころ
8
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灰色猫
さよならがいつも心に降っている人に降らせる花をください
8
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日々草
過ぎゆけば 色のうつろう もみじ葉か 玉蟲色の あなたの心
6
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うすべに
木枯らしの冬のにおいにあらがって 山染める秋のあたたかい色
10
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シダ
比良坂に賽を投げなむ生まれてはやがてくだりて黄泉帰るごと
7
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へし切
来る来ない 花びら千切る占いの募る思いは 孫逢いたさに
10
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艸介
重ねれば重ねるほどに言葉は 重さ喪ひ 流れ揺蕩ひ
5
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ななかまど
さみし夜は又三郎に逢いたくて野分聞きつつ夢路をたどる
14
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詠み人知らず
匿はれたきその思ひ海原に委ね懐深きを知らむ
6
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灰色猫
手をとって欲しかったけど手をとってもらえなかった世界を生きる
10
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滝川昌之
重さなど背負ってみなけりゃ分からない見た目は軽い義母の介護も
17
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只野ハル
介護者の感じる重さその辛さされる側には痛みとなって
6
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舞
木守柿神へお供え紅をひとつ残して暮れる秋空
7
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舞
故郷の地蔵枯れゆく葉をまとい笑みつ眺むか地図に無い町
8
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茂作
しみじみと夕日を吸ふや柿の實の 捥ぐ人なくて枝に殘れる
16
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横井 信
葉の落ちた枝の向こうに晩秋の星はまたたく桜の並木
10
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うし
古里の小春日和に降る陽射し我が故郷に降るは初雪
5
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ななかまど
生きものの満ち足りた声聞いており楢や椚のどんぐりの森
10
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広葉樹
森閑と静もる寺のもみじ葉を色濃く染める読経の声
8
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夕桐
絡まつた汝の白絲を梳くやうな円き手鏡みづのささらぐ
5
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