三沢左右のお気に入りの歌一覧
山桃
朝戸出に山越えの日の光あびすべてうべなふこがね国原
9
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卯月
女神などなれないままにわたくしは君と別れの大人のキスを
8
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陽だまり
不思議だね 父を知らない君なのにふとした仕草教えられたよう
5
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紫苑
秋風に目を覚まししや葉陰なる郁子にほの差す紫のいろ
14
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恣翁
墓地に咲く 彼岸花こそ 似たんめれ 水子供養の 風車にを
22
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半格斎
こうべ垂れ尾花の叢や道の邊に流るるあさ霧銀ねずのなか
18
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半格斎
子等来むと横断歩道に立待ちの旗持つおうなは朝霧にぬれ
26
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悠々
ぬくめ酒湯呑まはして肩寄せる假設住宅に冬の足音
16
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ケンイチ
このあをの限りなければかなしみのままに行きたし秋の涯つまで
17
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芳立
からころもたつ秋風はみえねども穂波にかへす夕の日のいろ
12
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紫乃
まだ赤くなりきれてない 少女らの頬染まる恋 そう遠くない
5
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ほたる
封筒の角はまあるく色褪せて記念切手の名も知らぬ花
15
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只野ハル
入院の前夜の母の背を流す思い満ちれど何も言えずに
7
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只野ハル
入院はあとどれくらい翌日に問われ少しと応えて祈る
5
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リンダ
非通知に震えるだけの携帯をざらつく指で止めている夜中
6
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紫苑
電網の糸をたぐれば楽の音のひらけて眩しそのさきの君
15
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ほたる
最後までうそつきのままいてほしい 脅迫状を君に送ろう
9
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みやこうまし
木犀の花かんざしの風に揺れきらきら散れば金箔の渦
14
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緋色
木琴を椿の下に置いている男が聴いたリストの調べ
15
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平 美盛
満天で 輝く君を 眺むるは 貴女恋しき 月見草なり
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