恣翁のお気に入りの歌一覧
茂作
師走にも餠附く人の無い街に ポインセチアの赤が窓邊に
14
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横井 信
さし枝を試す庭木の植木鉢 そっと濡らして降る冬の雨
14
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睡密堂
もし空が飛べたらなんて考える晴れてる高い高い青空
8
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舞
惚けた母「なぜ、出来ないの」叱る娘の言葉に沁みる哀愛のある
11
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只野ハル
控えれば軒醒め寒し忘年会駅のトイレに溜息落とす
4
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うすべに
実をおとし葉も色づいて冬支度 ははその森にセピアの風吹く
11
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ななかまど
つま先が冬にふれぬよう側臥位で眠る寒き夜野分は止まず
13
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悠久
「録ってるの?」酔ってる父の声入りの百恵の歌のカセットテープ
5
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横井 信
暖冬の師走の朝に降る雨に駅の手すりがちょっと冷たい
14
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音蔵 雅秀
乳白の空よりふはふは 薄墨の 白に変じて 手のひらに溶く
6
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うすべに
ほっとしてひといきつけば 淋しさに落ち葉をたたく冬の雨音
15
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なりあきら
雨降りて 水かさ増した 川べりを 音も立てずに 青鷺が飛ぶ
9
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茂作
乙女子のややも仕草のおとなびて 父と歩むを恥ぢる頃かな
16
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ななかまど
しがみつく桟がこの日のオアシスと蠅がまどろむ冬陽射す午後
17
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茂作
訪ぬれば秋篠寺の苔の庭 色さへ冴えと青みだちたり
16
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横井 信
陽だまりに植えたばかりの盆栽の若いもみじが風に揺れてる
15
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滝川昌之
暖かな秋の名残りの陽気にて網戸を洗う師走好日
22
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痴光山
極月のひろばに落葉のわらわらと 寄りては散れり難民のごと
6
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ななかまど
今はただ息を殺して降り積もる雪を待つだけ眠りいる森
19
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昼行灯
冬の朝 茶を供へたる佛壇に 凍えて響く をりんの音色
8
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