庭鳥のお気に入りの歌一覧
紫苑
抱き上ぐる仔猫の胸に触るるあさ河野裕子の逝きしを知りぬ
34
もっと見る
紫苑
食べものの尽きてふた月消える声繰り返される「誰も知らない」
35
もっと見る
紫苑
たのしみは鳥鳴き交はす梅雨晴れの朝に受けし歌開くとき
18
もっと見る
木村ぽて子
猫っ毛に長い睫毛と大きな手茶色い瞳の最愛の人
4
もっと見る
聴雨
日常に流れてゆく哀しみをこころに留める木蓮の白
10
もっと見る
聴雨
儚くも名のみ重なるものと知り夜はつれづれに遠き夢みし
9
もっと見る
聴雨
一夜あけ戻らぬ人と知る朝のまだ描きかけの絵葉書の青
13
もっと見る
田中ましろ
たましいのしっぽ千切れるほど振って甘えたかった夕方に雨
10
もっと見る
れお
骨さえも残っていない灰皿の火葬の跡は昨日の本音
18
もっと見る
女房
息子から送られてくる猫写メにいい子になったと思う瞬間
10
もっと見る
薫智
親父から酒が届いて窓際で盃二つ並べて飲んだ
17
もっと見る
沙枝
「隙のない絶望はない」広告の文字が心に薄日を射した
9
もっと見る
沙枝
今日もまた恥ずかしそうに笑ってさ会釈をくれるあなたが好きよ
4
もっと見る
沙枝
恋人は去ったのでした明日からわたしは好きな服を着れるわ
18
もっと見る
敷島ヤマト
白桃のハンドクリームつける時女はやはり食べ物である
14
もっと見る
敷島ヤマト
始まりか終わりかわからないままの「卒業式は中止」の早春
6
もっと見る
敷島ヤマト
100均のライターだって火は灯る黙ってないで何か言ってよ
11
もっと見る
敷島ヤマト
歌うのをやめてなんにも変わらずにガードレールと枯れた花束
6
もっと見る
さる
香り立つ筍ご飯木の芽添へ鯛のあら煮と潮汁食む
5
もっと見る
舞
一日の憂さを背負いて夕焼けの空も見上げず地下街へ入る
8
もっと見る
[1]
<<
37
|
38
|
39
|
40
|
41
|
42
|
43
|
44
|
45
|
46
|
47
>>
[277]