恣翁のお気に入りの歌一覧
音蔵 雅秀
夜の街 笠鉾と山車練り歩く 豪華絢爛秩父夜祭
4
もっと見る
睡密堂
寒さより寂しい方が辛いから缶のココアを二人分買う
9
もっと見る
うすべに
枯れ枝の風切るおとのきれぎれに 石焼いもの笛とどく夜
11
もっと見る
滝川昌之
室外機動いているか独り身の近所の老婦の無事を視る朝
21
もっと見る
へし切
老いるとも 待ち遠しいかなクリスマス 孫の喜ぶ笑顔が見たい
14
もっと見る
横井 信
早朝の草の刈られた堤防にそっと飛び立つ冬鳥の影
13
もっと見る
睡密堂
ゆっくりと歩きたくなる十二月ひともライトも美しく見え
9
もっと見る
敦希
火の気のない家にこだます吾の咳と 隣地で喚く重機の足踏み
10
もっと見る
聴雨
類ひなき白をし咲ける侘助の花ふところに蕊の黄を抱く
10
もっと見る
舞
地吹雪を駆け抜ける子ら羨しくも染まる頬には影一つなく
10
もっと見る
よひら
慰霊碑に手を合わせてるその横で幼子走り鳩の飛ぶ秋
7
もっと見る
茂作
縛られてじつと耐へたる白菜の そと葉を濡らす今日の木枯らし
15
もっと見る
杜鵑草
おのづから人に具したる時薬いつか忘れむこの悲しみを
12
もっと見る
ななかまど
寒風に竹の穂先がしなりおりその柔らかな見事な裁き
15
もっと見る
聴雨
蕾にも花となる日があると知り流るるときを待つ冬の星
13
もっと見る
秋日好
苦き澱沈みて澄めるティンカップ信じて飲めば玄さ解けゆく
8
もっと見る
継海
マフラーを粗目に編みて素つ気なく渡す小指に絡む赤糸
8
もっと見る
滝川昌之
何度書き何度消したか黒板に遺るベテラン教師の筆圧
21
もっと見る
ななかまど
終章の最後の行を読んだあと初章の行にもどり本閉ず
19
もっと見る
舞
酔い帰りふと妻の背の温もりに触れてキョヒられ大人しく寝る
10
もっと見る
[1]
<<
36
|
37
|
38
|
39
|
40
|
41
|
42
|
43
|
44
|
45
|
46
>>
[2568]