日置鳩子のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
コソコソと噂の二人が通るたび 黄色い落ち葉と風がからかう
30
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詠み人知らず
散る花が水に儚く沈むたび心に津波が押し寄せてくる
9
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月虹
女子会に紛れ込んでも違和感を感じぬままの元町ドリア
31
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サヤ
何もかも投げ出してしまいたい夜は地球以外の惑星で寝る
12
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灰色猫
幾千の手紙が空から降る夜に郵便ポストは役目を終える
16
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inosann
向かい風あらがう気持ち失せる今ただ耐えている 秋の黄昏
25
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恣翁
鐘楼の礎に 紅き濡れ色の楓 時雨れて 吹き寄せられけり
20
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近江の人
バリウムのコップ一杯流れ落ち上下左右に張り付いたよし
5
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半格斎
たわわなる柿を見上げて頃合いを 計りておもわむ鳥より先に
20
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千野鶴子
布団干す眠れね夜の憂鬱が光のもとで溶けるようにと
10
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吉野 鮎
己が身の至らぬを嘲ふ亡靈の覗く夜三日月空の綻び
18
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吉野 鮎
野分過ぎ蟲のね確ときえさりし明け初む西に白白と星
23
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神田央子
街中で友を見かけて探せども友は溶けたり薄暮の中へ
6
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神田央子
すれ違ひほんの些細な事なのに川の流れのように戻らぬ
9
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神田央子
「あつ雨だ」と云ふ夫に兒は「どこどこ」と路にうつむき龜探したり
5
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神田央子
みどり兒は何を夢見て笑ひたる外は居待ちの月冴えわたる
10
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神田央子
夕風の立ちそむる頃三日月はすみれ色した空にかかれり
21
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神田央子
散り急ぐ櫻の下で綺麗だと手話で交はしぬ花びらつけて
17
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滝川昌之
トリ年に生まれたパンダは空を飛び日本全国幸せ運ぶ
24
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ふじこ
秋霜の軒に連なる菜の簾 津軽の風にやがて馴染まん
21
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