Chicoのお気に入りの歌一覧
うすべに
きまぐれな夕立残す水たまり 避けて通ればふうりんの音
8
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稲千代
上つ代の名もなき民のなげきをば歌なかりせば知られざらまし
12
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稲千代
たひらけき浦やすくにに眠りたる幾多の御霊いかで忘れむ
10
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ななかまど
夕風がすだれの裾を這うときは寂しき秋の始まりており
12
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名鈴
葡萄棚 手の届かずに 台に乗り 切りたる房の 思はぬ重さ
15
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はなしのぶ゙
濃き眉がよく似ていると言われし夜じっくり遺影の父を見上げる
5
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樂々
空を飛ぶ布の正体見極めたいいったんとまれじゃすともめんと
6
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滝川昌之
お節介 少なくなった今の世で 空気読まない厚情もある
16
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滝川昌之
頭頂部 薄くなったと電線が雨後の雫でからかいやがる
26
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滝川昌之
一員のお前も盆に帰り来る犬小屋跡に灯す線香
19
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滝川昌之
繊細と呼べば綺麗なトンガリを俺の長所と見た妻に謝意
16
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横井 信
ふんわりと足元に舞うシジミ蝶しずかに風を待つ日曜日
8
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横井 信
日は暮れてそっと鳴き出す草むらの虫は呼んでる父母の声
13
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只野ハル
微かなる轍辿りて動かない好奇心の塊を見つける
4
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ななかまど
軒下にことわりもなくスズメバチ巣ふくらみて木星のごと
9
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谷村思亜
日は過ぎる 何もいい事なくっても 深き闇夜の潜水者となる
7
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谷村思亜
一人きり 世界の端にすくみ立つ 私の生はあと数センチ
10
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おじい
暗がりに立ち現れて顔寒き銀竜草はわが背後霊
4
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おじい
ゆふがほの ほのかに青む 刻ありぬ ふっとまぼろし ならぬもの見つ
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舞
ピリカらのさざめく声も川の瀨の音に変わってコタン朽ちはて
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