灰色猫のお気に入りの歌一覧
美津村
縁側に呼ばれて焼餅振舞はれさらに遅れし配達急ぐ
12
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あふひ*・○・*
南極の氷で割った焼酎のグラスの向こうにペンギンの群
5
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柏木 月
思ひ出が指の先から溢れてく重なることなき二人の行く末
12
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都忘れ
心配が あると墓前に 手を合わす「大丈夫」母の 言葉聞きたくて
11
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美緒
遠くから甘い言葉を紡がれてバカなふりして真に受けてみる
8
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詠み人知らず
結露した憎しみが窓に張りついて 君の正義は 暴走となりぬ
12
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たけくらべ
晩秋の富士の峰よりあふるるや金剛石の光おごそか
8
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舞
かぐや去り色無き街に影ひとり朽ち果つまでは月冴えてあれ
12
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ことほ(言祝)
微笑むあなたの優しいまなざしは生きる希望の灯りをともす
7
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野々花
霧深き公園内を陣取って爺婆たちの体操始まる
8
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たけくらべ
紅々ともみぢ葉染まる山寺に夕陽映えるやなほ紅々と
5
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野々花
気が付けば外はすっぽりミルク色信号だけがぽちりと赤い
12
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夢士
まゆみの実淡き紅注し山錦もみじに入りて山の彩どり
16
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千映
母のディーお迎え介護士新米さん笑顔は十分対応八分
10
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千映
手掴みで拾うキウイフルーツの落葉ガサゴソ音の立ててる
10
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千映
体調を戻し普段の生活に明るい婆が二人いる家
14
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チェリー
もし君が進化の過程で人以外になっても私はあなたが だいすき
5
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へし切
しがらみも仮の宿りに捨ておきてひとり生きるは侘びしかりけり
24
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大さん
探偵の真似事をした三日間 犯人出さず優しく終わり
11
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美津村
寝違えて痛む首をかばいつつ軒の日差に干柿つるす
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