風蘭のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
ポンプから わきたつ泡に 擬えて 金魚の夢が 浮かんで消える
22
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浅草大将
いまだしも色をかへでの下風に秋はたつ田のかすかなる声
10
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詠み人知らず
行ってきます玄関先で君の頬 さらりと触れてここからは秋
12
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銀ねず
はっきりと言わないことがやさしさで無言電話もきっとやさしさ
2
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恣翁
笛で聞く 「梅花」の歌の哀調は 去りつる君が情に通ふ
21
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詠み人知らず
なれすみしこころの闇に秋は来ぬ現身なくて二十歳の哥の墓原に立つ
10
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紫苑
天をさす指のさきに弔鐘の音の果つるもかなし長崎の空
16
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詠み人知らず
大浴場湯船の端で揺れてゐる置き去りにされしアヒルの玩具
3
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虫
「胃の中で芽が出てきたらどうしよう」顔を曇らす我が子にほほえむ
16
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虫
あの人に会うまで蕾のままでした 私の中の 真っ赤なバラは
4
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リンダ
たくわえた白髪まじりの無精ひげ願掛け伸ばす人の憂うつ
4
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恣翁
行き違ふ馬車の美人は 微笑みて あれが妾が家と 紅楼を指す
18
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falcon
青空をかそけく白き雲はゆき弔鐘の音はこぶ秋の初風
9
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falcon
長崎と聞かねば知らずどこにでもあるような街人は行きかふ
7
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falcon
夏の日の季語となりゆく弔鐘かなし平和ねがはぬ市民やはある
10
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横雲
小夜更けて身にしむ色の松風に声や恋しき秋にもあるかな
6
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五穀米
早朝にミューズの足音聞こえしを誰かに話してみたき立秋
8
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みやこうまし
落差ます夏の日陰の目にしみて大き木群れの暗きにもぐる
9
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みやこうまし
痛恨のイエローカードを我に見る未だ失せない闘争心よ
8
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舞
いち日の勤めを終えて家族らとささやかなれど晩酌の時
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